お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

お城勤の休暇事情

こんにちは!

近頃寒い日が続きますね。

あなたは体調を崩さずお元気でしょうか?
体調を崩した場合、あなたの会社や学校は
休暇を取らせてくれるでしょうか?

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今回は、幕府勤め役人の休暇事情について
書いていきます。

基本的に役人は
『三日勤め』というのが基本で、
2日勤務して1日休勤という交代制を
取っていました。

結構休みが多いじゃない!

…と思いがちですが、実は休勤の日は
在宅勤務扱いで当番中に処理できなかった
事務処理をするのが通例だったようです。

しかし、病気や怪我の場合は
意外と寛大だったらしく、

御普請役の井上貫流左衛門は
痔で27日間も病欠をとりました。

すごい…。笑

ただ、
病気を理由に12ヶ月間欠勤した場合、
3年の間に3分の1以上欠勤した場合は、
免職になったそうです。

この制度をうまく利用した者もいました。
それが、外国奉行の水野忠徳です。

忠徳は、90日間欠勤し、
1日だけ出勤したのち、
再び90日間欠勤して内職に励んだそうです。

なかなかのやり手。

いつの世も制度をうまく使って、
やり繰りしていく人がいるんですね〜。