お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

お江戸のラッキーボーイ

こんにちは。


今日はお江戸の伝説的ラッキーボーイ
『大久保今助』について書きます。

今助は現在の茨城県常陸太田市出身で
江戸に出てきた商人です。

ある日、町を歩いていると一分金
(15000円くらい)を拾います。

それをお寺に寄付つもりで、
富くじ(今でいう宝くじ)に使います。

そしたら、それが大当たりで80両
(約500万円)が手に入ります。

さらに、その金を歌舞伎の中村座に出資し、
中村座の金主(スポンサー)になると、
出資した演目が当たるわ当たるわの
大盛況!!

もうフィーバーです!!

そんなフィーバー中のある日、
今助は茨城県の牛久沼で鰻の蒲焼きでも
食べながら船を待とうと思い、
ある蒲焼き屋に入りました。

しばらくして、注文した蒲焼きと丼ぶりが
でてきました。

さぁ食べよう!
と思ったところで、
なんと船が出航するとのこと。

慌てた今助は、持っていた蒲焼きを
丼ぶりの上に乗せて船に飛び乗ります。

無事に船に乗り、
蒲焼きを乗せた丼ぶりを食べてみると
タレがいい具合に染みて
う、うまい!!!

帰った今助は
偶然見つけた蒲焼きを乗せた丼ぶりを
金主となっている芝居小屋で売り出してみると
これがまたまた大フィーバー!!

そう!これが
『うな丼』の始まり。

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うな丼は江戸時代の信じられないくらいの
ラッキーボーイによって発明されたのでした。