お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

驚くべき職種 第二弾

こんにちは。

今回は『驚くべき職種第二弾』
ということで紹介するのは…

『公儀御様御用(こうぎおためしごよう)』
です!!

この仕事は、将軍家の刀剣の試し斬りを
処刑者の死体で行う役です。

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現代の感覚で考えると
なんとも精神的に過酷で
残酷な仕事でしょうか…。

そして、その役を勤めたのは
山田浅右衛門』という男でした。

浅右衛門は無禄の浪人の身分ながら
将軍の御用を勤め幕府からも
給料を受け取っていた珍しい事例です。

彼は『首斬り浅右衛門』とも呼ばれ、
時には町奉行所の首打役も勤め、
またある時は刀剣鑑定なんかも
副業として行っていました。

さらに驚くべきことは、
彼は別名『肝取り浅右衛門』とも呼ばれ、
死罪人の肝臓を漢方薬として販売もしていました。

すごい商売根性です。

ちなみに、
安政の大獄で斬首となった
七代目山田浅右衛門に斬られました。

浅右衛門は無禄の浪人ながら副業も相まって、
とても裕福な生活をしていたようですが、
その心中は如何なものだったのでしょうかね?