お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

火事から人々を守る江戸のヒーロー

こんにちは。


喧嘩と火事は江戸の華
ということで今回焦点を当てるのは町火消

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町火消達は
時代劇でも有名な大岡越前こと
大岡忠相のもとで整備が進められたシステムです。

享保5年には『いろは四十七組』と
『本所深川十六組』が組織され、
江戸城を含め町全体の消化活動に活躍しました。

町火消のメンバー達はもちろん
これだけでは生計が立ちませんので、
ほとんどが本業を持っていました。

そして、その人達の大半が
『鳶職』だったそうです。

火消と鳶職。
一体何の関係があるのか?

それは、当時の消火方法に答えがありました。
当時の消火方法は『破壊消防』です。

火災現場の周辺の建物を壊して
延焼を防ぐやり方です。

なので、普段屋根の上で仕事をする
鳶職人達にとって消火作業は手慣れたものだったのです。

江戸時代267年間で大火と呼ばれるものは49回
小さいものも含めると1798回とも言われます。

破壊消防によってぶち壊されたお宅は
一体何件あったんでしょうね。
周辺住人悲惨すぎる…。

でも、こういった実情から江戸っ子の
『単純、短気、適当、細かいことは気にしない』
という気質が生まれたのかもしれませんね。