お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

上方から江戸への下りモノ

こんにちは。


現在日本の流行文化商業の中心は
東京にあります。

地方の人達は一度は『上京』という言葉に
憧れたのではないでしょうか?

しかし、江戸時代初期、日本の中心都市は
江戸に移りましたが商業や文化は
まだまだ京都や大阪といった
上方が中心でした。

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そのため木綿、油、酒などの日用品や
呉服や小間物などの高級品は
上方からの輸入に頼っていました。

江戸周辺で調達できる地廻り品としては、
農村や漁村で生産される第一次的なもの
だけでした。

練馬の大根、駒込の茄子、茗荷谷の茗荷、
小松川の小松菜、千住の葱などがそれでした。

中期頃に入ってからは
下総国の野田や銚子などで
醤油の生産が盛んになったり、

江戸歌舞伎など江戸を中心とした
文化が栄えてきますが、
上方の存在は江戸を発展させる上で
必要不可欠でした。

しかし、
上方で生まれた生産物や文化でも
江戸に入ってこないモノも多くありました。

江戸っ子は
上方で流行って江戸に入ってくるもの
(下ってくるもの)を
『くだるもの』と呼び、

上方で生まれても、つまらなくて
江戸に入ってこないものを
『くだらないもの』と呼びました。

くだらないもの…

くだらない…

クダラナイ…!!

そう!!

こうして、つまらなくて流行らないものの事を
いつしか『くだらないもの』と
言うようになりました。

この話くだらないですかね?