お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

お江戸大工事

こんにちは。


徳川家康が江戸に入府してからの
江戸(東京)と入府する前の江戸は
驚くほど違うってご存知でしたか?

まず利根川
今は千葉県と茨城県の県境の辺りに河口が
ありますが、昔は江戸の方に流れていました。

そして日比谷。
今は大都会ですが昔は入江でした。

神田には山があって、
それを削ってその土で
日比谷の入江を埋めました。

さらに神田山を真っ二つに割って
引いてきた上水を通しました。
これが神田川です。

その後、多摩の羽村から多摩川を取り入れ
四ツ谷まで人工の川をたった約一年で
作りました。
これが玉川上水です。

今あげただけでも
大きな変化です。

恐るべし徳川家康…。

ちなみに、神田川玉川上水は管理維持が
大変で当初は水元役といわれる請負人に
町人達から川の運営費として水銀(みずぎん)
を徴収させ、経営させました。

神田川は代々『内田家』が経営し、
玉川上水は代々『玉川家』が経営しました。

ここも世襲制なんですね。

ちなみにちなみに、
この『玉川家』の始祖がスゴイ!!

庄右衛門と清右衛門という農民の兄弟が
玉川家の始祖なのですが、
幕府からの開削費用が尽きた後
私財を投げ打って工事を続けたツワモノ…。

その功績が認められ
農民出身で苗字を与えられ
子孫は玉川上水の経営に携わることが
できました。

僕の出身は多摩のエリアで
よく玉川上水沿いで遊んでいたので
玉川兄弟は地元のヒーローです。

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