お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

罰当たりなこと

こんにちは。


今回は少し罰当たりなことを書きます。
寺社の副収入についてです。

仏神を尊ぶ寺社は商売とは無縁!
と思いきや、やはりお金は大切で、
江戸時代の事から自社の存続と繁栄のため
金儲けをちゃっかりしていました。

その一つが『ご開帳』。
お寺の秘仏を公開して参拝者から
奉納金品や賽銭を得ました。

など江戸及びその周辺の有名寺社は
ほとんど、しかも何回も行っています。

もう一つは『富くじ』。
これは寺社で行われた宝クジのことです。

三富と呼ばれた谷中感応寺、目黒不動
湯島天神を始めとして、
回向院、浅草寺、芝神明、根津神社など
でも行われました。

その中でも、商売上手?だったのは
浅草寺』です。

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文化4(1807)年のご開帳では、
絵馬の売上、初穂・賽銭により
7日間で2,000両あまりを得たことが
明らかになっています。

富くじにおいては、
他のお寺は300〜500枚を金2朱(1両の1/8)で
売り出したのに対し、

浅草寺は24,000枚を銀2匁5分(1両の1/24)
という格安で売りさばきました。

計算すると…
他寺: 300〜500枚×1/8=37.5〜62.5両
浅草寺:24,000枚×1/24=1,000両

経費は置いておいて、
売上だけ見ると桁違いです。

さすが浅草寺
今でも大勢の人で賑わうわけです。