お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

江戸庶民の読書

こんにちは。

お江戸夫の大輔です。

皆さん、読書してますか?

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読書本として小説を読む人も
多いと思いますが江戸時代にも
江戸版小説と言えるものがありました。

その一つが『草双紙(くさぞうし)』です。

草双紙と一言で言っても
時代ごとで内容は違います。

延宝期(17世紀後半)から始まった草双紙は
『赤本』と呼ばれ内容も子供向けが
多かったようです。

延享期(18世紀中旬)になると『青本
その後摺りとして『黒本』が世に広がり
浄瑠璃や歌舞伎、巷の噂などが
取り上げられるようになります。

そして文化期(18世紀後半)になると
草双紙は一大隆盛期を迎え『黄表紙』と
呼ばれるようになります。

内容には時事的な出来事に
滑稽性や諧謔性が盛り込まれより豊かに、

作者も恋川春町、朋誠堂喜三二、山東京伝
今でも名を聞く人物達が現れました。

しかし、寛政の改革を茶化した作品が
作られるなど、極端化していったため
一部の作品は処罰対象になりました。

その後、作品は長編化していき『合巻』と
呼ばれるようになっていきます。

長いもので嘉永2年から明治18年まで
書き続けられたものもありました。

どの時代もその時によって
文化が変わっていったんですね。
江戸時代の長さを感じます。