お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

武士の美学『殉死』

こんにちは。


お江戸夫の大輔です。

主君に忠誠を誓う武士の美学の一つに
『殉死(じゅんし)』があります。

主君が亡くなった後を追って、
自分も切腹して果てることです。

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有名なものを挙げると…

熊本藩主細川忠利(ただとし)が
亡くなった際に19名が、
佐賀藩鍋島勝茂の時には
26名が殉死しています。

そんなに殉死されたら藩も
たまったものではなかったでしょう…。

幕府でも殉死はありました。

二代将軍秀忠が亡くなった時に、
老中森川重俊(しげとし)が、
三代将軍家光の時には
老中堀田正盛阿部重次が殉死しています。

しかし、4代家綱の時代になると
殉死の弊害の大きさから『殉死禁止令』が
出されて以降は件数はめっきり減りました。

この禁止令が
武断政治から文治政治への転換期に
なったとも言えそうですね。

命は大切にしましょう!