花魁に学ぶ営業術
こんにちは。
お江戸俥夫の大輔です。
美容室や飲食店などのサービス業における
悩み・関心事の一つに『リピーター戦略』が
あげられると思います。
新規でお客様に来ていただくのは
とーっても大変な事です。
ですので多くのサービス業にとって
一度来ていただいたお客様に
リピーターになっていただけるかが
重要なテーマになってきます。
今回は魅惑の街『吉原』の遊女に学ぶ
リピーター戦略を書きます。
『吉原三千娼妓』と言われたその時代に
ウカウカと鼻の下を伸ばす男達とは裏腹に
遊女達は数いる遊女の中で目立ち、
いかに売れるかが最大の関心事でした。
その遊女達が使った重要な営業ツールが
『お手紙』でした。
客も遊女からの直筆の心のこもった手紙を
もらう事はやっぱり嬉しいものです。
遊女によっては寝る間も惜しんで
手紙を書き続ける者も
少なくなかったそうです。
そして、自宅に手紙が届いては
不都合な客もいたため
その客が使う船宿や髪結に預けるなどの
気配りも欠かしませんでした。
極め付けは封筒の封じめに
『通ふ神』と書き、
客の手元に必ず届くようにとの
おまじないもしました。
遊女の本気度が伝わります。
こうした『マメさ』と『気配り』が
遊女の成績に反映していったのでしょう。
勉強になります。