吉原の魅力
こんにちは。
お江戸俥夫の大輔です。
『悪所』と言われた吉原が
江戸時代から現在に至るまで
男女問わず魅了し続けた理由は
『浮世離れ』にあると思います。
江戸市内では当たり前のことが
吉原遊廓内では通用しません。
その一つが『贅沢』です。
江戸市内は贅沢が禁止され着物の柄まで
制限される中、吉原では派手な着物を始め
斬新な髪型など多くの文化が生まれました。
制限された社会の中で生きる江戸の女性達に
とって、浮世絵などで見る斬新な遊女の姿は
ものすごく魅力的に映ったことでしょう。
そしてもう一つが『時間』です。
吉原の夜は暮れるのが世間よりも
2時間遅かったと言われます。
通常江戸市内では夜四つ(午後10時)になると
店じまいをしなくてはなりませんでしたが、
吉原では『引け四つ』という午前0時に
鳴る拍子木がありました。
流石にこの時間になると
吉原でも店を閉めますが、
酒宴はまだまだ続いたそうです。
そして『大引け八つ(午前2時)』
になると酒宴も終わり就寝時間になりました。
でもここからが遊女の本当の仕事の
始まりというわけです。
完全に吉原は治外法権です。
これこそ吉原の魅力の理由でしょう。