お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

落語の始祖

こんにちは。

お江戸俥夫の大輔です。

今回は、落語の歴史に迫ります。

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落語の始祖と言われているのが、
鹿野武左衛門(しかのぶざえもん)』です。

武左衛門は天和〜元禄期(17世紀前後)
に活躍した落語家で、
富裕層の町人や武家の座敷で活動をしました。

しかし、元禄6年に一儲けを企んだ
浪人と八百屋が武左衛門の噺本から着想を得て
馬が『今年は疫病が流行る』と喋ったという
デマを流しました。

それによってトバッチリで武左衛門も
咎めを受けたことにより、以後100年ほど
落語は世から姿を消しました。

そして、その落語を再び世に戻したのが
烏亭焉馬(うていえんば)』と
三笑亭可楽(さんしょうていからく)』
です。

焉馬は会を主催し小咄を披露しあい
大ブームを起こしました。

可楽は、現代まで続く
名跡や江戸落語の様式を築き上げた人物です。

しかし、可楽も最初は
下谷の稲荷神社(現在の下谷神社)
のあたりで興行を行うものの、
わずか5日でネタ切れになったそう。

それでもへこたれず
地方回りでネタを蓄え職業落語家としての
地位を築き上げました。

どんなに今、力を持つ人でも
最初は失敗をしてきていると考えると
少し勇気をもらえますよね。

今日も頑張りましょう!