お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

【親子で学ぶ3分偉人伝】 第一回 吉田松陰 海の向こう側

今日の親子で学ぶ3分偉人伝は
吉田松陰です。

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今から200年近く前の幕末にもっと日本を

良くしようと権力に媚びず、正直を貫き、

わずか30年の生涯のうちにその後の日本に

大きな影響を与える人達を育てた先生が吉田松陰です。

 

育てた教え子の中には、

日本で初めての総理大臣(伊藤博文)や陸軍大将(山縣有朋)、

そして有名大学の創設者(山田顕義)などがいます。

 

そんな吉田松陰がどのように生きたのか、

その人生の一部をお子さんと一緒に学んでいきましょう。

 

最後の部分には内容を踏まえて、

お子さんとディスカッションできるコーナーを

設けていますので、

そちらもチャレンジしてみてください。

 

 

では、始まり始まり~。

 

松陰の志

むかしむかし、

 

それは いま から

180ねん くらい まえ の

おはなし です。

 

やまぐちけん の 萩(はぎ)

という ちいさな まち で 

吉田松陰(よしだしょういん)という
おとこのこ は うまれました。

 

ちず で みる とここです。

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いまから 180ねんまえ は

江戸時代(えどじだい)という

まだまだ おさむらいさんたちが

いた じだい です。

 

 

そのころの せかい は

アメリカ、イギリス、ロシアなどが

もっと じぶんたち の くに を

おおきく つよく しようと たくらんで いました。

 

そして、 つぎつぎ と ちいさな くにを

のっとって じぶんたち の くに に

してしまっていました。

 

 

そういう くに から とおく はなれていて

うみ に かこまれている 日本(にほん)は、

なかなか がいこくに

きづかれていませんでした。

 

しかし、ついには みつかり

がいこく の おおきなふね が、

日本に ていさつ に くる

ようになっていました。

 

 

日本が がいこく に

とられてしまう かもしれない

とっても きけんな じだい です。

 

しかし、日本の えらいひとたち は

すこし のんき でした。

 

それか、がいこく を おそれて

いいなりになることを きめていた のか、

がいこく とくらべると とっても ちいさな たいほう を 

みなと に おいただけで なにもしていませんでした。

 

これではいけない!

と、たちあがったのが 吉田松陰です。

 

松陰、外国船に乗り込む

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松陰は 、

「なにをするにしても、

まず あいて のことや

よのなかのこと を しらなければ、 

ただしいこと ができない」

と かんがえていました。

 

そこで松陰は日本に きている

がいこく の ふね に のって、

そのくに に つれていって

もらおうとしました。

 

しかし、

その じだい がいこく に いくのは

はんざい です。

 

松陰はルールを

やぶろうとしたのです。

 

ここで おぼえていてほしいのが、

ルールを やぶること はいけません。

 

でも、ルールは ふるく なります。

 

ふるく なると、それは

よいルールではなく、

わるいルールになります。

 

するとそれは

あたらしいもの に かえられます。

 

松陰は

その ふるくなったルールを

日本を がいこく から まもるために

やぶろうとしたのです。

 

もちろん、みつかったら

ろうや に いれられます。

 

もしかしたら、いっしょう 

ろうや から でられないかもしれません。

 

でも、松陰は じぶん のことよりも、

日本を まもるために

ルールを やぶろうとしました。

 

だれか たいせつな ひと や

もの を まもろうとすることは

よいことです。(※1)

 

ぜひ、おぼえておいてくださいね。

 

けっきょく、

でし の 金子重之助(かねこしげのすけ)と

いっしょに がいこく の ふね に

のりこみました。

 

しかし、せんちょう のペリーは

みとめてくれず、 

しっぱい に おわりました。

 

外国船乗り込み失敗

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しっぱい には おわったけれど、

松陰はその ふね に だれ が のっているのか、 

にほんご を はなせるひと はいるのか、など、

とっても くわしく しらべあげていたそうです。(※2)

 

そのあとの松陰も りっぱ で、

じぶんからルールを やぶったことを みとめて、

ろうや に はいっていきました。

 

さいしょ、ろうや に いれた

おやくにんさん の なか には、

ルールを やぶった松陰を ころしてしまおう

という ひと もいました。

 

しかし、松陰の

まじめ で しょうじき な たいど に

かんしん して、ろうや に

いれられるだけで すんだそうです。(※3)

 

まだまだ、

松陰の おはなし は つづきますが、

きょうはこのへんで おわりです。

 

じかいをおたのしみに。

 

お子さんと話し合ってみましょう!のコーナー

※1、ルールを破るのはいけないこと。

でも、大切な人や物を守るためにルールを破ってでもやるべき事はどんなことだろう?

 

例えば

・赤信号になってしまった交差点で渡りきれずに、困っているおばあさんを助ける。(自分の安全は確認してね!)

・幼稚園や保育園、小学校に遅刻しそうだったけど、道で怪我をしている子猫を助けてあげる。

 

 

※2、何かをする前、どれだけ調べごとをしてるだろうか?

例えば

・友達の誕生日をお祝いしてあげたい。

じゃあ、その友達はどんなことが好きで、プレゼントは何が欲しくて、どんなお友達にお祝いしてもらいたいだろうか?

・サッカーの試合に勝ちたい。

じゃあ、サッカーの試合前、相手チームの攻め方、守り方、エースはどんな選手か調べただろうか?

 

 

※3、何かルールを破ってしまった時、間違ってしまった時、自分から「ごめんなさい」って言えるかな?

・わざとじゃないけど、友達のジュースをこぼしてしまった。

 

☆週末、松陰ゆかりの地を巡る方はこちらから

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