【親子で学ぶ3分偉人伝】 第二回 吉田松陰 正しく生きる
今日の親子で学ぶ3分偉人伝は
「吉田松陰(後編)」です。
まだ前回の記事を読んでいない人は
是非読んでから、こっちを読んでみてください。
前回の記事では、
ペリーの船への密航計画が失敗に終わり
牢屋に投獄されてしまったところまででした。
今回は投獄されてからの松陰の
活躍について書いていきます。
今回も最後の部分に
お子様とディスカッションしてみる
コーナーを用意していますので、
そちらも合わせてチャレンジしてみてください。
では、始まり始まり~
牢屋の中
でしの重之助と いっしょに
ろうや に いれられた あとも、
松陰は かなしんだり、おちこんだりせず、
まえむき に せいかつ をしました。
ろうや の なか での せいかつ は
じかん が たくさん あったので、
おやくにんさん から ほん を かりて
たくさん よみました。
とくに「孟子(もうし)」という
むかし の ほん は こえ を だし、
まわりのひと にも きこえるように よみました。
「孟子」という ほん は
「ただしく いきる」ということ
について かかれています。
ぼくたち は まいにち いきていると
いいこと が おこったり、
わるいこと が おこったりします。
いいこと が おこると
うれしくなりますし
わるいこと が おこると
かなしくなったりします。
「ただしく いきる」というのは
そういう いいこと、わるいこと は
かんけい ありません。
たとえば…
・うそ を つかないこと、
・やくそくをまもること、
・おともだち と なかよく すること、
・かぞく を たいせつに すること、
そういうことを たいせつ にできる
じぶん を たいせつ にすること。
これが「ただしく いきる」
ということです。
松陰は
「ろうや に いれられてしまう」という
わるいこと が おきてしまったけれど、
それに かまいませんでした。
なかま と はげましあって
「ただしくいきる」ことを
たいせつ にしたのでした。(※1)
むかしは、ろうや に
いっかい はいってしまうと
もうにどと でてこれない
かもしれません。
松陰が はいった ろうや にも、
じっさい に もう なんじゅうねん も
ろうや の なか で せいかつ を
している ひと が おおぜい いました。
そと に でることを
あきらめて しまっている ひとたち
もいました。
そういう ひとたち は
おちこんでいます。
でも、そんなときに 松陰は
孟子という ほん を、
おおごえ で たのしそうに
よみあげるのです。
さいしょ は めいわく に
おもっていた ひと も、たのしそうに
よみあげる 松陰の こえ を きいて、
なんだか たのしくなっていきました。
くらくて つめたかった ろうや の なか が、
すこし あかるく なりました。
松陰と いっしょ に べんきょう がしたい
という ひと もでてきました。
そうして
ろうや の なか で べんきょうかい が
ひらかれるようになりました。
ろうや の なか にいた ひとたち も、
たのしそうに べんきょう を
はじめました。
ろうや の なか は、ろうや ではなく、
まるで がっこう かのように
あかるい ばしょ に かわっていきました。
正しく生きる
いつしか ろうや の
おやくにんさんたちも、松陰を いつまでも
ろうや の なか に とじこめていては
もったいない と おもいうようになりました。
そして、ついに
そと に だして もらえることになりました。
こうして ろうや から でることができた松陰は
いえ に かえってからも、
ろうや の なか で やっていたような
べんきょうかい を つづけました。
この がっこう の なまえ は
「松下村塾(しょうかそんじゅく)」といいます。
この松下村塾では、
たくさんの ひと が べんきょう をしました。
たとえば…
・にほん で はじめて の総理大臣(そうりだいじん)
伊藤博文(いとうひろぶみ)
・にほん を がいこく から まもるための
ぐんたい を つくった山縣有朋(やまがたありとも)
・にほん の だいがく を
つくった山田顕義(やまだあきよし)
が、松下村塾の そつぎょうせい でした。
松陰は にほん を もっと よくしよう
とする ひとたち を そだてた
「だいせんせい」になったのでした。
おしまい。
お子さんと話し合ってみましょう!のコーナー
※1「正しく生きる」とはどんなことでしょう?
例)
・お友達に「内緒だよ。」と言われて教えてもらったことは絶対人に話さない。
・お菓子のゴミを道端に落としてしまった。「誰も見ていないからいいや」ではなく、ちゃんと拾ってゴミ箱に捨てる。
・足の悪いおばあさんが困っている。「誰かやってくれるだろう」ではなく、自分が助けてあげる。
週末、吉田松陰ゆかりの地を巡る方へ↓