【親子で学ぶ3分偉人伝】 第七回 二宮金次郎 積小為大
今日の親子で学ぶ3分偉人伝は
「二宮金次郎(第四回」です。
金次郎はこれまで
不遇な人生を送ってきましたが、
それらを前向きに捉え
自らの原動力に変えていきました。
祖父の萬兵衛の元で働きながら
必死に勉強をして「積小為大」という
「小さな事でも、やり続ければ
大きなことを為せる」
という原理を体現しました。
これを皮切りに金次郎の
人生は開けていきます。
さぁ、どんなことが待ち受けているのか
学んでいきましょう。
いつもと同じように最後の部分には、
お子さんとディスカッションできるコーナーを
設けていますので、
そちらもチャレンジしてみてください。
では、始まり始まり~。
もう一度、兄弟達と一緒に暮らしたい
アブラナ から、あぶら を つくり、
すてられていた ナエ から たんぼ を つくり、
「ちいさなこと も やりつづければ、
おおきなこと が できる」と、わかった金次郎。
次は、それまで ずっと やりたかった
「バラバラに なってしまった
おとうとたちと、また いっしょに くらす」
じゅんび を はじめました。
まず、それまで おせわになった
萬兵衛さんと おわかれすること に しました。
17さい のときでした。
萬兵衛さんは きびしかった けれど、
金次郎を りっぱな ひゃくしょう に
そだてて くれました。
さびしく は かんじた けれど、
かんしゃ をして、おわかれ をしました。
そのあとも、しんせき の おうち で
おせわに なりながら、
しっかり はたらき、
しっかり べんきょうもしました。
じぶん の たんぼ も つくり、
コツコツ がんばって、
たくさん の おこめ を そだてました。
そして、ついに、
きょうだい と また いっしょに
くらせる だけの おこめ が そだちました。
金次郎は さっそく、むかし
おとうさんと おかあさんと きょうだいたちと
すんでいた いえ に もどりました。
しかし、まだまだ やることは たくさん。
ながいあいだ つかわれていない たんぼ も、
いえ も あれ ちらかっていました。
それを また つかえるように、
もとどおりに しなければなりません。
でも、金次郎は
「ちいさなことも やりつづければ、
おおきなこと ができる」
ということを しっています。
まいにち、すこしずつ 頑張りました。
そして、ついに、
むかし すんでいた いえ も
たんぼ も、もとどおりにして、
きょうだいたち も よび もどしました。
金次郎の ”もくひょう”だった
「もういちど、きょうだいと
いっしょにくらす」
と、いうことが かないました。※1
金次郎、20さいのころでした。
服部十郎兵衛さん
きょうだい と すめる ように なった あと も、
金次郎は 小田原(おだわら)にでて、
はたらきました。
じぶん の たんぼ は ひと に かして、
かした おれい に おかね を もらいました。
ひと に じぶん の たんぼ を かして、
じぶん は 小田原で はたらいたので、
金次郎は けっこうな おかねもち に なりました。
そんな あるひ、こんどは
おさむらいさん の いえ で、
はたらかせて もらえるようになりました。
その おさむらいさんは、
服部十郎兵衛(はっとりじゅうろうべえ)
と、いいます。
十郎兵衛さんの こどもたち を
じゅく に おくり むかい するのが、
金次郎の しごと でした。
じゅく で いっしょに
べんきょう も できたので、
金次郎も この しごと が すき でした。
こどもたち とも なかよく なって、
そうだん にも のるように なりました。
はなし を きくに、十郎兵衛は
小田原の えらい おさむらいさん
なのですが、おかね を つかいすぎて
びんぼうになって しまったのです。
えらい おさむらいさん なので、
十郎兵衛の いえ には、
はたらき に きている ひと が
たくさんいます。
このままでは、
みんなを やしなっては いけません。
なんとかして あげたい と おもった金次郎は、
いままで 十郎兵衛が どんな
おかね の つかいかた を してきたのかを
しらべて あげました。
そして、どうやったら むだづかいは
やめて せいかつが できるかを
かみ に かいて あげました。
すると、それを よんだ 十郎兵衛は、
金次郎に おかね の
ただしい つかいかた を
おしえて ほしいと たのみ こんできました。
金次郎は おどろきました。
このじだいは、
おさむらいさんが
えらかった じだい です。
おさむらいさんが ひゃくしょう に
なにかを おしえてもらう なんて
ふつう ありえませんでした。
おどろいた 金次郎は、
ことわりました。
「じゅうろうべえさん、
わたしは ひゃくしょう です。
かみ に かんがえ を かく こと は できても、
ひゃくしょう の わたしが、
おさむらいさんに なにかを おしえるなんて、
そんな えらそうなことは できません。」
でも、十郎兵衛も ひっし です。
「そうはいわず、おねがいだから
おしえてくれ。このとおりだ。」
あたま を さげて、おねがいをします。
そこまで、されてしまったら
金次郎も、もう ことわれません。
十郎兵衛の おねがいを
ひきうける ことに しました。
こうして、ひきうけた金次郎は
十郎兵衛のために
ひっし に おしえました。 ※2
そして、ついに たった5ねんで
じゅうろうべえ の しゃっきん を
ぜんぶ かえして、ちょきん まで
できるように なりました。
このこと が ひょうばん と なって、
金次郎は 小田原いがいの ほか の まち からも、
おねがいを されるように なっていきます。
そのことについては、
また じかい にしますー。
おたのしみにー。
お子さんと話し合ってみましょう!のコーナー
※1 今、”目標”としていることは何ですか?
それをどうやったら、金次郎のように達成できるかも考えてみましょう。
例)
・目標は、サッカーでゴールを決めること。
達成するために、プロサッカー選手の試合を見て勉強する。
・目標は、おいしいクッキーを焼けるようになること。
達成するために、お母さんに作り方を教えてもらう。
※2 お友達から、何か手伝って欲しい、教えて欲しいとお願いされたことはありますか?
例)
・何かの絵を描いて欲しいとお願いされた。→絵が上手だからお願いされたのかもしれませんよ。
・鬼ごっこはうちのチームに入って欲しいとお願いされた。→足が速くて、鬼を捕まえることができるからお願いされたのかもしれませんよ。
☆週末、二宮金次郎ゆかりの地を巡ろうとお考えの方へ
<江戸検1級合格者が江戸東京観光のアドバイスをします 買い物もするけど、何よりも江戸を感じたいって方にオススメ!! /p>