お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

【親子で学ぶ3分偉人伝】 第八回 二宮金次郎 町づくり人づくり

今日の親子で学ぶ3分偉人伝は
二宮金次郎(第五回)」です。

 

前回はコチラ↓

oedonogakko.hatenadiary.com

 

金次郎は服部十郎兵衛の
お家立て直しに貢献したことにより、
小田原の中で名を知られるように
なってきました。

 

そんなある日、
小田原藩主の大久保忠真(ただざね)
より、直々にある依頼を受けます。

 

それは、大久保家の分家がある
下野国桜町(現栃木県真岡市)の
復興です。

 

今回は、その藩主忠真の依頼を
どう引き受けていったのか
を中心に描いていきます。

 

いつもと同じように最後の部分には、
お子さんとディスカッションできる
コーナーを設けていますので、
そちらもチャレンジしてみてください。

 

では、始まり始まり~。

 

金次郎、桜町へ行く。

服部十郎兵衛(はっとりじゅうろうべえ)の
おうち の むだづかい を やめさせた金次郎は
小田原(おだわら)の まち の なかで
ひょうばんに なりました。

 

そんな あるひ、小田原で
いちばん エラい おさむらいの
大久保忠真(おおくぼただざね)に
金次郎は ある おねがいをされます。

 

それは、忠真の しんせき がいる
桜町(さくらまち)も たすけてほしい と
いうおねがいです。

 

桜町はココ↓

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金次郎に とっても、
小田原で いちばん エラい
おさむらいさんに おねがい されるのは
とても うれしいことです。

 

でも、
ものすごい おおしごと だったため、
すぐに「やります!」とは、
いえませんでした。

 

かわりに金次郎は、
「まず、桜町の ちょうさ をさせてください」
と、おねがいをしました。

 

ちょうさ とは しらべる ことです。

 

金次郎は、わからないことは
すぐに しらべます。

 

そして、わかるまで
しらべます。※1

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じっさいに、桜町について、
しらべる ために 金次郎は
4かい も 桜町に いって
あるき まわっています。

 

あるき まわりながら、
いろんなことを しらべます。

 

たとえば、
・いま どれくらい
 わるい じょうたい なのか?
・なんで わるく なってしまったのか?
・おこめ は どれくらい そだつのか?
・どんな ひと が すんでいるのか?
などです。

 

そして、じぶん には
なに が できるだろう、
どうやったら よくなるだろう、
と、しっかり かんがえます。

 

そして、ようやく
「やります!」
と へんじ をしました。

 

それまでの桜町は、
おさむらいさんたちが
いばっていました。

 

かわりに、そこで はたらく
おひゃくしょうさんたちは、
びんぼうな せいかつ をしていました。

 

いままでも、
まち を よくしよう というひとが
あらわれました。

 

でも、いつも いばっている
おさむらいさんたちに
おいだされていました。

 

ですので、金次郎が きたときも
おさむらいさんたちは、
金次郎を おいだそうとして
イジワルをしました。

 

おひゃくしょうさんも
金次郎さんも すぐに
かえって しまうのだろうと、
あきらめていました。

 

でも金次郎は、ちがいました。

 

金次郎は、
ぜったいに桜町をよくする!
ときめていました。

 

その しょうこ に
小田原にあった じぶん の
おうち は うってしまいました。

 

これは桜町が、よくなるまで
桜町から でません。
という けつい です。

 

そして、みんなには
せつやく を おねがいしました。

 

ほかにも、がんばって まち のために
はたらいて くれた ひと には、
ごほうびに、くわ や ぞうり などの
プレゼントもあげました。

 

そうすることによって、
いままで あきらめていた
おひゃくしょうさんたちは、
金次郎を みとめ はじめました。

 

意地悪なお侍さんたち

しかし、おさむらいさんたちは
もっと金次郎を いじめました。

 

なぜなら、いままで きにしないで
ぜいたく が できたのに、
もう できなくなってしまうからです。

 

金次郎が やろうとすること ぜんぶに、
もんく を いったり、じゃま を しました。

 

金次郎が わること を たくらんでいる
という、ウソもついて
なんとかして金次郎を桜町から
おいだそうとしました。

 

いじめはつらいです。

 

これには、さすがの 金次郎も
おさむらいさんたち の いじめに
たえられなくなって 桜町を でて、
おてら に こもってしまいました。※2

 

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桜町から金次郎を おいだした
おさむらいさんたちは よろこんで、
また、まえ のように
いばり はじめました。

 

金次郎が いなくなってしまって、
おひゃくしょうさんたちは
かなしみました。

 

すると、せっかく すこしづつ
よくなってきていた まち も
まえ と おなじ わるい じょうたいに
もどってしまいました。

 

どんどん、どんどん まち は
わるく なっていきました。

 

いばっていた おさむらいさんたちも
びんぼう に なって いばれなくなり、
おひゃくしょうさんたちも
おこりはじめました。

 

そのとき、おさむらいさんたちは
やっと きがつきました。

 

「金次郎がやってきたことが
ただしかった」と。

 

そうして、おさむらいさんも
おひゃくしょうさんも
いっしょになって、おてらに
こもっている金次郎を よびに いきました。

 

「金次郎さん、もういちど桜町に
もどってきてください。」
と、おねがいをしました。

 

金次郎さんは、みんなが じぶんを
ひつよう としてくれることが
うれしくなりました。

 

どうじに
もっと みんな のために、
がんばらなければいけない
と、おもいました。

 

そうして、それからは
みんな いっしょ になって、
桜町を よいまち にしていきました。

 

このあとも、金次郎さんは
いろんな まち から おねがい をされ
それぞれ を いいまち に
かえていきました。

 

金次郎がかえたのは、
おかね のこと だけではありません。

 

いちばんは、
ひと の こころ を かえて、
あかるい まち を
つくっていきました。

 

金次郎さんが
たすけた まち の かず は、
なんと600よりも
おおい と いわれています。

 

おしまい

 

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お子さんと話し合ってみましょう!のコーナー

※1 今調べてみたいことはありますか?

 

あるとすれば、それは何ですか?
ある人は、調べてみたいことをわかるまで、
トコトン調べてみましょう?

 

ない人は、どれくらい調べたらいいから、
何かをトコトン調べる練習をしてみましょう。

 

※2 正しいことをしているはずなのに、
意地悪をされてしまったことはありますか?

 

生きているといつか必ず意地悪な人が現れます。
意地悪な人に出会った時、どうするのがいいか
お父さんお母さんと話し合ってみましょう。

 

☆週末、二宮金次郎ゆかりの地を巡ろうとお考えの方へ

 江戸検1級合格者が江戸東京観光のアドバイスをします 買い物もするけど、何よりも江戸を感じたいって方にオススメ!!