お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

【親子で学ぶ3分偉人伝】 第九回 中江藤樹 父母との別れ

今日の親子で学ぶ3分偉人伝は
中江藤樹」です。

 

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wikipedia参照

 

近江商人」という言葉は、
聞いたことありますか?

 

戦国大名であった蒲生氏郷が、
経済振興策を講じたことにより
この地域で多くの商人が生まれたことから
呼ばれるようになった言葉です。

 

布団の西川で有名な「西川産業」も
江戸を起源とする近江商人から生まれました。

 

今回ご紹介する中江藤樹
近江商人」に対して、
「近江聖人」と呼ばれました。

 

江戸時代の初期には画期的であった
身分を越えた教育を実践していった人物です。

 

そして、これが後に
上杉鷹山吉田松陰西郷隆盛
と言った改革者達の思想に
影響していったといわれています。

 

そんな藤樹の生き様を
まずは幼少期から辿っていきます。

 

では、始まり始まり~。

 

藤樹の故郷

むかしむかし、
それは いま から 400ねん
いじょう の おはなし です。

 

400年くらい まえ というと、
江戸時代(えどじだい)の はじまりです。

 

このじだいは、まだ、
あらそい ばかり を していた
戦国時代(せんごくじだい)が
おわったばかりのころでした。

 

ですので、また あらそいが
おこる かもしれない
ふあんな じだい でした。

 

しがけん の 小川村(おがわむら)
という まち で 中江藤樹(なかえとうじゅ)
という おとこのこ は うまれました。

 

ちず で みるとココです。↓

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藤樹の おとうさんは、
徳右衛門(とくえもん)さん、
おかあさんは市(いち)さんです。

 

徳右衛門さんは、おさむらいでしたが、
あらそい あうことが いや になり、
おさむらいさんをやめて、
おひゃくしょうさんになりました。

 

市さんは、徳右衛門さんが
おさむらい の ときも、ひゃくしょう に
なっても、うしろ から そっと ささえる
やさしくて、つよい ひと です。

 

徳右衛門さんには、
いまも おさむらい を している
おとうさん がいます。

 

藤樹からすると おじいさんで、
なまえ を徳左衛門(とくざえもん)
といいました。

 

そのころ 徳左衛門おじいさんは
こまっていました。

 

なぜなら、じぶん の あとをつぐ はずの
徳右衛門さんが おさむらい を やめて、
おひゃくしょう になってしまったからです。

 

このままでは、
いま おとのさま に つかえて
やっている しごと を
やってくれる ひと がいません。

 

そこで、おもいついたのが 藤樹を
じぶん の あととり にして、
りっぱな おさむらい に
そだてることでした。

 

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徳左衛門おじいさんは
小川村から とおく はなれた
米子(よなご)という ところで
おさむらい の しごと をしていました。

 

なので、藤樹も いっしょ に
ひっこし を しなければいけません。

 

米子は ここです↓

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お父さん、お母さんとの別れ

このとき、
藤樹は まだ 9さい です。

 

9さい で おとうさん、おかあさんと、
はなればなれです。

 

むかし なので、
でんしゃ も、くるまも ありません。

 

いちど はなれたら しばらくは
おとうさん、おかあさんに
あうこと が できません。

 

おとうさん、おかあさんも
藤樹と おわかれするのは
とても かなしいです。

 

しかし、徳左衛門おじいさんの
いうことなので、しかたありません。

 

こうして、米子へ
徳左衛門おじいさんと
いくことに なった 藤樹ですが、
とても りっぱでした。

 

おとうさんと おかあさんに
おわかれしたことに
メソメソしませんでした。

 

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いっしょうけんめい
徳左衛門おじいさんの
おてつだいをし、
べんきょうも たくさんしました。※1

 

きょう の おはなしは ここまでです。

 

じかいは、
藤樹が どんな べんきょうをして、
りっぱな おさむらいさんに
なっていったのかを おはなしします。

 

では、おたのしみに~。

 

お子さんと話し合ってみましょう!のコーナー

※1 藤樹は、お父さんとお母さんと離れ離れになってもメソメソしないかな?
例)
・一人で近くのスーパーまで、お遣いに行けるかな?
・一人でお留守番できるかな?
・お父さん、お母さんなしで、おじいちゃん、おばあちゃんの家にお泊まりできるかな?