【親子で学ぶ3分偉人伝】 第十回 中江藤樹 米子へ行く
今日の親子で学ぶ3分偉人伝は
「中江藤樹(第二回 米子編)」です。
前回までのお話は、父母と別れ、
祖父の徳左衛門と共に
米子へ行く所まででした。
今回は、米子での藤樹の生活
を描いていきます。
さぁ、藤樹がどのように
成長していくのかを
みていきましょう。
では、はじまりはじまり〜
長右衛門おにいさん
こうして、
米子で せいかつ を はじめた藤樹は
徳左衛門おじいさんを
よく てつだいました。
とく に藤樹は
もじ を かく のが とくいで、
徳左衛門おじいさんも
おおだすかりです。
べんきょう も たくさんしました。
藤樹に べんきょうを
おしえてくれる せんせい には
長右衛門(ちょうえもん)という
きんじょ の おにいさん が えらばれました。
長右衛門は、とても しんせつで
藤樹が わからない ところは
ていねいに ゆっくり おしえてくれました。
おかげで、藤樹は
もっともっと ぶんしょう を よんだり、
かいたり できるように なっていきました。
よくてつだい、よくべんきょう をする
藤樹をみて、徳左衛門おじいさんは
「藤樹は りっぱな おさむらいさん になれる」
と おもいました。
このとき、よのなか も
かわってきていました。
もう、むかし みたいに
ひと と ひと どうしが
たたかい あう ひつようがない
へいわな じだい になりました。
なので、おさむらいさんも かたな を
つかって たたかう ことよりも、
もじ を かいたり、すうじ の けいさんが
できるほうが たいせつ になりました。
おさむらいさんたち も みんな、
べんきょう をするようになりました。
そんなあるひ、徳左衛門おじいさん の
しごと の つごう で こんど は
伊予大津(いよおおづ)という ところ へ
ひっこしになりました。
ちず で みる とココです↓
伊予大津へ
藤樹は すこし ざんねん でした。
なぜなら、
長右衛門から べんきょう を
おしえて もらえなくなるからです。
さらに、
おとうさん と おかあさん の すむ
小川村(おがわむら)から
もっと はなれてしまうからです。
おわかれ の ひ、
長右衛門も おみおくりに きてくれました。
そして、藤樹に こういいました。
「いま みんなは、藤樹に
りっぱな おさむらい になれと いうけれど、
りっぱな おさむらい になる まえに、
まず りっぱな にんげん になりなさい。」※1
そして、1さつ の ほん を
藤樹に わたしました。
それは、「大学(だいがく)」
という ほん です。
みじかい ほん だけれど、
おおむかし の ことば で かかれているので
よむのが とても むずかしい ほん です。
藤樹は、長右衛門の ことば と
もらった ほん を たいせつ にして、
徳左衛門おじいさんと いっしょ に
伊予大津への たび を はじめました。
さっそく、
藤樹は長右衛門から もらった
「大学」を よみはじめました。
みると、藤樹が
よみやすいように
しるし が かいてあります。
藤樹は ここでも 長右衛門のやさしさに
うれしくなり どうじに
おわかれしなければ いけないことを
かなしく おもいました。
おかげで 藤樹は
むずかしい ぶんしょう を よめました。
でも、むずかしくて
いみ が わかりません。
藤樹は「これはたいへんだ。」
と おもいました。
でも、こえ を だして
なんかい も よめば、
わかるだろう とおもいました。
たび の さいちゅう、
徳左衛門おじいさんの あとに つきながら、
おおごえで ほん を なんかい も よみました。
こうして、藤樹は
「りっぱなにんげん」に なるための
べんきょう を はじめたのでした。
こんかいは ここまで です。
じかいは、
伊予大津に ついてからの
藤樹について かきます。
おたのしみに~。
お子さんと話し合ってみましょう!のコーナー
※1 立派な人間になるってどういうことでしょう?
例)
・お父さんお母さんを大切にする事?
・人より優れた能力を身につける事?
・愛情たくさん人に与えられる事?
・社長になる事?
どんな事でもいいから例を出して話し合ってみましょう!