お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

日本人なら煎茶でしょ。

こんにちは。

お江戸夫の大輔です。

日本人なら『煎茶』飲みますよね。
朝の一杯が体を目覚めさせ、
休憩の一杯が僕たちに癒しを与えてくれます。

では、日本人は煎茶をいつから
飲んでいるのでしょうか?

それは江戸時代初期に黄檗宗隠元和尚が
中国から伝えてくれたのがきっかけだと
言われています。

ちなみにこの隠元和尚、
インゲン豆を日本に伝えた人とも
言われています。

日本の大恩人です。

とはいえ、煎茶と言っても
初期の煎茶は生の茶葉を煎って
それを湯で煮出すというもので、
色や香りにあまり深みがなかったそうです。

では、その初期の煎茶を
今僕たちが飲んでいる深みあるものに
変えてくれたのは誰なのでしょうか?

それは京都宇治の
『永谷宗円(ながたにそうえん)』
という男です。

宗円は製造の工程に『蒸し』を加えて、
湯で煎じ出す方式を採用し
今の美味しい煎茶を創り出しました。

その後も永谷家の煎茶製造は代々継承され、
宗円から数えて10代目に当たる子孫が
東京で会社を創業しました。

それがあのお茶漬けで有名な
永谷園』です。

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歴史ある会社を大切にしたいですね。