お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

【親子で学ぶ3分偉人伝】 第六回 二宮金次郎と萬兵衛おじいさん

今日の親子で学ぶ3分偉人伝は

二宮金次郎(第三回」です。

 

まだ、第一回、二回を見てない人はこちらからどうぞ

oedonogakko.hatenadiary.com

 

前回までに父親も母親も亡くなり、

遂には兄弟たちもバラバラに

なってしまいました。

 

「もう一度、兄弟達と暮らしたい」

そんな思いを抱きながら、

祖父の萬兵衛の家に預けられてからも、

金次郎は一生懸命努力を続けていきます。

 

しかし、勉強をしたい金次郎とは裏腹に、

萬兵衛は「農民に学問はいらない」

という考えの持ち主。

 

さぁ、どんなふうに金次郎は葛藤しながら、

努力を続けていったのでしょうか?

いつもと同じように最後の部分には、

お子さんとディスカッションできるコーナーを

設けていますので、

そちらもチャレンジしてみてください。

 

では、始まり始まり~。

 

萬兵衛おじさん

15さい の 金次郎は、

おじいさんの 萬兵衛(まんべえ)さん の いえ に、

あずけられました。

 

萬兵衛さんに おこめ の そだてかた を

おしえてもらいながら、

いっしょうけんめいに はたらきました。

あさ はやく おきて、

ひがくれるまで 

はたらき つづけました。

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くたびれて、いえ に かえってきたあとも、

ほん を よんで べんきょう をしました。



しかし、萬兵衛さんは、

「りっぱな ひゃくしょう になるためには、
たんぼ で からだ を うごかして べんきょう をしなければいけない。
ほん の べんきょうは、ひつようない」

と おもっていました。

ですので、よる に金次郎が ほん を よんで 

べんきょうしているのを、

あまり よくは おもっていませんでした。

 

しかも、むかし の じだいなので、

スイッチをおせば、あかり が つく 

でんき はありません。

 

どうやって、あかるくしたか というと 

あぶら を つかって ひ をつけました。

 

むかし の 日本では、あぶら は 

とっても たいせつ な もの です。

 

金次郎は まいばん、

その たいせつな あぶら を つかって、

ひ をつけて べんきょう をしていたのです。

 

これは、さすがの 萬兵衛さんも 

がまん できません。

萬兵衛さんは、金次郎に 

よる に あぶら をつかって、

べんきょう することを 

きんし しました。

 

金次郎は よる に べんきょう が 

できなくなってしまいました。

 

ひるま は いっしょうけんめい たんぼ で 

はたらきますから、金次郎には 

べんきょう を する じかん がありません。

これは こまりました。

金次郎は かんがえました。

 

そして、おもいつきました。

「じぶん で あぶら を つくろう」と。

 

 アブラ菜作り、米作り

さっそく、ひゃくしょう の ともだち の 

いえ に いって、あぶら の もと になる 

アブラナのタネを ひとにぎり わけてもらい、

それを たいせつに そだてました。



そして ついに 金次郎は、

じぶんで そだてた アブラナから 

あぶら を つくりだすことに 

せいこう しました。



萬兵衛さんも 金次郎が じぶん の あぶら を 

つかって べんきょう を することには、

なにも いいません。



こうして金次郎は よる も 

べんきょう ができるようになりました。(※1)



こんな はなしもあります。



たうえ の ころ、金次郎が むら を あるいていると 

ひと の たんぼ の すみっこ に、

あまった おこめ の ナエが 

すてられているのに、き が つきました。



金次郎は その すてられたナエを ひろい あつめて、

おおあめ の ときに、つかえなくなった たんぼ を 

もとどおりにして そこに ナエを うえました。



なんと 金次郎は、

じぶん で たんぼ を つくってしまったのです。



そして、しごと の あいま の じかんを つかって

いっしょうけんめい おこめを そだて、

おこめ の しゅうかく の じきには、

1ぴょうも とることができました。

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金次郎は、「ちいさなことも やりつづければ、

おおきなこと が できる」ことに き がつきました。

これを「積小為大(せきしょういだい)」と いいます。(※2)



金次郎は、こうやって たんぼ で からだ を 

うごかして べんきょう して、

ほん を よんでも べんきょう をしたのでした。



そして、ついに 金次郎は もくひょう にしていた

「また おとうとたちと いっしょ に くらす」

という じゅんび を はじめるのでした。



きょう の おはなし はここまで。

まだまだ、金次郎の おはなし は つづきますよ。

じかい を おたのしみにー。

 

お子さんと話し合ってみましょう!のコーナー

※1 ダメって言われたって、どうしても勉強したいことはありますか?

あるなら、どうしても勉強したい思いをお父さん、お母さんに伝えてみよう。

ダメなら、どうしたらそれを勉強できるか考えてみよう。



※2 毎日続けられる小さなことはなんですか?

例)

・毎日30分だけ本を読んでみる

・お風呂に入る前に腕立て伏せを10回やってみる

 

☆週末、二宮金次郎ゆかりの地を巡ろうとお考えの方へ

 江戸検1級合格者が江戸東京観光のアドバイスをします 買い物もするけど、何よりも江戸を感じたいって方にオススメ!!