お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

芭蕉先生!

こんにちは。

お江戸夫の大輔です。

〜古池や 蛙飛び込む 水の音〜

松尾芭蕉の有名な俳句です。

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芭蕉は江戸を拠点に置きながら
畿内や奥州など各地を旅しながら
自らの俳諧を高めていった人物です。

蕉門十哲と呼ばれる門徒達を抱えながら
『蕉風』という流儀を築きました。

では、蕉風とはどんなものでしょうか?

基本理念があります。
『さび』『しおり』『ほそみ』です。

『さび』とは、もの静かで奥ゆかしい風情が
洗練されて自然と外に出たもの。

『しおり』とは、哀憐の情をもって人間なり
自然なりを眺める心から流露するもの。

『ほそみ』とは、繊細な感情をもって
対象に突き入り、そこから美を見出すこと。

うーん…。
わかったようなわからないような。
奥が深そうです。

ちなみに、蕉風が主流になる以前は
松永貞徳(ていとく)の『貞徳』、
西山宗因(そういん)の『談林』という
流派もあったようです。

その他にも俳諧連歌の第一句を競い合わせて
優劣を決める『発句合(ほっくあわせ)』
制限時間内に独吟で句数を競う『矢数俳諧
など庶民にも身近に俳諧があったようです。

何気ない日常に
さらっと一句作れる男になれたら
カッコいいな、なんて思ったり。