お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

江戸の厄介者

こんにちは。


あなたは厄介者ですか?

いきなりすみません。笑
真面目に生きている方なら
厄介者ではないですね。

なぜこんなこと聞いたかというと
江戸時代は旗本や御家人の長男以外の息子は
皆んな『厄介』と呼ばれていたからです。

今で言うなら会社などの組織の従業員の
次男、三男、それ以下は皆んな『厄介』
と呼ばれるのです。

心外ですね。

なぜなら、父の跡を継ぐのは長男です。
長男は『惣領』と呼ばれ、
次男、三男は『厄介』…。

もっと良い言い方あるでしょ…。
って思いますけど、事実こう呼ばれてました。

では、父の跡を継げない厄介さん達は
どうやって生き残っていけば
よかったのでしょうか?

それは『養子』です。

跡取りのいない家は改易、つまり、
お家取り潰しになってしまうことを避けるため
他の家から養子を貰うのです。

その時の出番が次男、三男でした。
ですので、その日を心待ちにして
日々心身の修養に励みました。

でも悲しいことに現実は甘くはなく、
こうした状況に心が荒み無頼に走る者も
多かったそうです。

頑張れ次男、三男、四男、五男…!!

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