お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

お江戸の家政指南書

こんにちは。


家計のやり繰りって大変ですよね。
特に安月給だったり、家族が多かったり、
状況によって事情は色々…。

江戸時代も様々なしきたりや儀礼があったり
家来や奉公人のお給料だったり、
皆それぞれ苦労があったようです。

身分も高くない下級武士ならなおさら。

しかし!
そんな人達の救いの書物がありました。

その名も『経済随筆』。

著者は『橋本敬簡(ゆきやす)』という
家禄150俵の旗本。

敬簡は家督を継ぐ前に
病気になり多額の治療費で借金まみれに…。

家督を継いだ後は
一転して倹約に努め9年かけて
家計を立て直しました。

その経験を基に家計の立て直しを具体的に、
収入に応じて生活設計し心得なども
記したのが経済随筆です。

f:id:dadadadadicek:20180318220907j:plain


借金に苦しむ小身の旗本が多かっただけに
この本は重宝されたそうです。

いつの世もお金の悩みは尽きないものです。