お江戸の家政指南書
こんにちは。
家計のやり繰りって大変ですよね。
特に安月給だったり、家族が多かったり、
状況によって事情は色々…。
江戸時代も様々なしきたりや儀礼があったり
家来や奉公人のお給料だったり、
皆それぞれ苦労があったようです。
身分も高くない下級武士ならなおさら。
しかし!
そんな人達の救いの書物がありました。
その名も『経済随筆』。
著者は『橋本敬簡(ゆきやす)』という
家禄150俵の旗本。
敬簡は家督を継ぐ前に
病気になり多額の治療費で借金まみれに…。
家督を継いだ後は
一転して倹約に努め9年かけて
家計を立て直しました。
その経験を基に家計の立て直しを具体的に、
収入に応じて生活設計し心得なども
記したのが経済随筆です。
借金に苦しむ小身の旗本が多かっただけに
この本は重宝されたそうです。
いつの世もお金の悩みは尽きないものです。