お江戸の大手出版社
こんにちは。
お江戸俥夫の大輔です。
前回に引き続き本の話です。
今、本の出版を手がける会社といえば
メジャーなところでしょうか。
実は江戸時代にも今と同じように
メジャー出版社がありました。
有名所を挙げるとしたら以下の5人。
・鶴屋喜右衛門(つるやきえもん)
・出雲寺和泉掾(いずもじいずみのじょう)
・松会市郎兵衛(まつえいちろうべえ)
・鱗形屋三左衛門(うろこがたやさんざえもん)
・須原屋茂兵衛(すはらやもへい)
鶴屋と出雲寺は京都出身で
江戸出店を持つ出版社です。
鶴屋は浄瑠璃をはじめ
オールジャンルを取り扱い、
出雲寺は昌平坂学問所編纂の刊行物の出版を
請け負った名門です。
その他の松会、鱗形屋、須原屋は
生粋の江戸っ子出版社です。
松会は武鑑や仮名草子などを出版し、
幕府の御書物所になり、
鱗形屋は草双紙の出版を得意とし
名物本屋になった。
須原屋は専門書の出版を得意とし、
武鑑についてはほぼ独占していた。
こうしてみると、それぞれ個性的ですね。
あなたはどの出版社が好き?