お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

Oh my 年貢!

こんにちは。

お江戸俥夫の大輔です。

今回は『幕府にとっては大切な収入源』、
『村人にとっては悩みの種』である
『年貢』について書きます。

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領主は村人達の生活を維持する『責任』を持ち
その見返りとして村人達は年貢を払う『義務』
を持ちます。

年貢をどれだけ払うかは
まず、その土地の生産力がどれほどか
を調べる『検地』から始まります。

豊臣秀吉太閤検地が有名ですが、
江戸時代にも慶長、寛永〜慶安、
寛文〜延宝、元禄、享保と大掛かりなもので
5回検地を実施したことがあります。

こうして決められた石高から
どれだけ幕府に納めるかを決めるのは
その土地の領主によって異なります。

五公五民(税率50%)や四公六民(40%)
と言われるのがそれに当たります。

税率を決める方法は2つ
『検見法』と『定免法』があります。

検見法は1年ごとに
収穫量を算出し年貢率を決めるもので
定免法は5〜10年間の平均収穫高を算出し
年貢率を決めるものです。

ですので検見法は、
状況に合わせた納税ができる代わりに
不安定で手間もかかりました。

定免法は安定的に年貢を
得ることができる代わりに
不作の場合は村人達の不満を買いました。

年貢にも種類があり
田畑の産物は『本途物成』
山林河海の産物は『小物成』といい、
米以外の物は貨幣に替えて納税しました。

他にも商人などには『運上金』『冥加金』
などを納めさせ、幕府の直轄地では
『伝馬宿入用』『蔵前入用』『六尺給米』
など年貢の種類も多岐に渡りました。

ちなみに六尺給米とは、
江戸城内で雑用をする人夫の給米です。

このように江戸時代の人達は
汗水たらして稼いだお金を
幕府に納めていたんですね。

あっでも、今も消費税、所得税、年金、
住民税、相続税法人税、酒税、関税などなど
年貢の種類が多岐に渡るのは同じですね。

頑張りましょう!一般庶民!