お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

目安箱の中身を見てはいけません。

こんにちは。

 
お江戸夫の大輔です。
 
『目安箱』という制度は
聞いたことありますか?
 
八代将軍吉宗が庶民からの意見を聞こうと
江戸城辰ノ口評定所前(現東京駅北口付近)
に設置した意見箱のことです。
 

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実際に吉宗は、庶民の意見を参考に
小石川養生所(貧しい病人達の病院)の設立
などを行いました。
 
目安箱の中身は将軍以外
見ることができませんでした。
 
意見書を確認するときは
江戸城中奥のプライベート空間である
『御次之間』にて一人でこっそり読みます。
 
鍵の管理もしっかりしていて
『錦の巾着』に鍵を入れて、
それを自身が肌身離さず持つ御守りの紐に
終始くくりつけていました。
 
ここまでしっかり管理するとは
吉宗が庶民の意見を大切にしていた証ですね。
 
名君と言われる所以が
少しわかった気がします。