お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

新入社員のキャリアパス ver.江戸

こんにちは。


4月がやってきました。
学生達は進級し会社にも沢山の新入社員が
入ってくる時期だと思います。

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期待や不安に胸を膨らませているところ
だと思いますが、江戸の大店の奉公人達は
一体どんなキャリアステップを
踏んでいったのでしょうか?

今回はそこに迫りたいと思います。

これは一例に過ぎませんが、
10代前半でお店の奉公人として仕事を始めると
『丁稚(でっち)』として店の雑用や勉強を
始めます。

元服すると『若衆(見習い)』となり、
それから数年勤め一人前の『手代』になります。

手代になると実際に客を相手にして
店の営業の主力として働き、
そこから更に永年勤めると
経営を担う『支配人』となります。

基本的に年功序列ですが、
ここまで昇り詰められる人は
わずかだったそうです。

さらにそのわずかな人の中でも優秀な人は
店から暖簾印(商標)が認められ、
別家を立てることが許されました。

これがつまり『暖簾分け』です。

奉公人にとってはこれが
最大級の成功であったようです。

一途に一事。