お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

恋人募集中!!?

こんにちは。


お江戸夫の大輔です。

素敵な異性との出会いが欲しい!!
そんな方々も多いのではないでしょうか?

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吉原の多くの遊女達も同じく願いは
『素敵な男性に身請けされる事』でした。

しかし、その想いとは裏腹に
遊女の身請け金はとっても高額です。

人それぞれですが、
350両だとか1000両を越えたりだとか、
庶民にはなかなか手の出せる金額では
ありませんでした。

しかも、その金を出せる男は
『十八大通』と呼ばれる成金だったり、
庶民の税金を無駄にする大名だったり、
なかなかイケてる人がいません…。

そんな中、安永4(1775)年に江戸中の話題を
さらった身請けがありました。

それは高利貸しの『烏山検校(からすやま
けんぎょう)』という男が
三浦屋の『瀬川』を1400両で
落籍した出来事です。

この烏山検校という男、実は盲目。
目の見えない男が美しさを売りにする遊女を
身請けしたのです。

外見の美しさ以上に内面の美しさを
見出していたのかも、なんて想像すると
ロマンチックですよね。

ちなみに烏山検校は
目が見えない代わりに記憶力が抜群で
幕府から特別に金貸し業を
許可されていたそうです。

さぞかし金持ちだったのでしょう。

やっぱり金が全てではないけど、
金は必要だという事ですね。