江戸の不動産売買
こんにちは。
あなたの家は今いくらですか?
売ることはないにしろ、
価値は高く持っておきたいですよね?
これは江戸時代も共通で
江戸のほとんどの町屋敷は売買可能で
その時々によって価格が変動しました。
売買の際に作成された証文を
『沽券(こけん)』といいます。
ですので、江戸っ子達は
この沽券の価値を考慮しながら
その町屋敷を売買していました。
元禄期(1688〜1704年)には
沽券高が高騰し、
数百両だったものが数千両にまで
及んだこともあったそうです。
なかなか今では馴染みのなさそうな
『沽券』という言葉。
実は今でも使われています。
品位や体面に差し支えるようなことを
『沽券に関わる』と言います。
また、品位が下がること
面目が潰れることを
『沽券が下がる』と言います。
これらは沽券を気にした
江戸の町人達から生まれた言葉と
言われています。
江戸時代に生まれた言葉って
本当に多いんだなとしみじみ…。