八右衛門の話
こんにちは。
今日は蔵前にある『龍宝寺』について
書きます。
このお寺に入ってみると
江戸時代にこのお寺の門前町の名主であった
柄井八右衛門という人のお墓があります。
八右衛門は句を詠むことが趣味で
その趣味が高じて一般から句を募集して
優劣を競う『句合わせ』を始めました。
テーマは何気ない日常や政治など
幅広く受け付けました。
その句合わせは
新しいもの好きの江戸っ子達の関心を引きつけ
宝暦12(1762)年には応募数がなんと、
1万を超え江戸中で大流行!
江戸っ子達は優秀作品に贈られる賞金
目当てに必死に句を詠んだそうです。
ちなみに、
八右衛門はその句合わせの運営をしながらも
自分でも句を詠み続けました。
その時の使っていた号が
『無名庵川柳』
これが現在に続く
『川柳』の始まりです。