お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

お江戸の集合住宅

こんにちは!


近頃ますます訪日観光客数が増えています。

浅草で働く僕も海外の方を
よくご案内しますが、
皆さん驚かれるのが
『家の狭さ』と『マンションの多さ』。

狭い土地に沢山の人が住んでいる
この都市ならではの光景です。

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では、江戸時代も江戸には
沢山の人が住んでいましたが、
一体どうやって暮らしていたのでしょうか?

江戸には町人が50万から60万人ほど
住んでいたと言われますが、
そのうちの約7割は『長屋』と呼ばれる
集合住宅地に住んでいました。

長屋には、二階建ての商売もできる
ちょっといい物から
一室九尺二間(272cm×360cmほど)の
狭い物まで色々ありました。

家賃相場は大体1ヶ月500〜1000文
(1万円ちょっと〜3万円いかないくらい)。

井戸、便所、ゴミ溜めは共同でした。

今も昔も江戸の人のほとんどは
戸建は持たなかったんですね。

ちなみに長屋に住む奥様たちは
毎朝共同の井戸に水を汲みに行ったそうです。

その事からいつの間にか
井戸の周りは奥様達の社交場となりました。

その奥様達が井戸を囲って世間話に興じる姿が
まるで会議をしているかのようだった事から
『井戸端会議』という言葉が生まれたそうです。

平和な朝の始まりです。