お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

玉の輿

こんにちは。


女性であれば一度は憧れたことが
あるのではないでしょうか?

『玉の輿』

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今回はその『玉の輿』の由来になった
『お玉さん』を紹介したいと思います。

お玉さんは京都の八百屋の娘として生まれます。
決して豊かではありませんが、
細々と幸せに暮らしていました。

そんなある時、一家の大黒柱の父が亡くなり
残された母とお玉さんは途方に暮れます。

しかし、実はこの不幸がお玉さんの
シンデレラストーリーの始まりだったのです。

お玉さんは父の八百屋さんのお客さんだった
本庄家の養女として迎えられることになったのです。

本庄家は下級武士ですが、武士は武士。
しっかりとした教育を受けます。

そして、就職先も本庄家のご縁で
公家出身の尼僧の侍女(尼さんのお手伝い)に
勤めることができました。

当時の世の中では、八百屋の娘が武家を経て
公家出身の尼さんの侍女になっただけでも大躍進です。

しかし、それだけでは終わりません。

お玉さん13歳の時、
その尼僧は将軍家光への挨拶のため
江戸城に登ることになります。

そこで家光はその尼僧に一目惚れ
尼僧は名前を『お万』と変えて
家光の側室となります。

お玉は家光の側室の侍女です。

さらなる転機が訪れます。
お玉さんが19歳の時、家光に見初められ側室になります。

そして、ご懐妊。

生まれた子供が
後の五代将軍綱吉です。

小さな八百屋の娘が
将軍の生母として大奥で
絶大な権力を振るうようになったのです。

そう!このお玉さんは
綱吉の生母・桂昌院のことだったんですね。

今日も素敵な出会いが待っているかもしれません!!