お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

胡麻摺と味噌摺

こんにちは。


あなたの周りにゴマ摺をする人はいますか?

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ゴマ摺と聞くと『使えない人』を連想しますが、
江戸時代には『味噌摺用人』がいました。

主人の言うことは味噌摺までもやる用人
という事でこの名が付いています。

彼らはなかなか使えます。

味噌摺用人は旗本(大名以下の武士のこと)の
家来の元締めのことです。

知行高300石以上の旗本が
必要な時に雇う用人のことで、
別名『渡り用人』とも呼ばれています。

彼らは主に旗本家の庶務や会計を
担当するのですが算盤勘定がすごく得意!

という事で、
知行地の百姓と交渉し
年貢を絞り出し旗本達から頼りにされていたそうです。

百姓からは少し疎まれてましたが…。

給料自体はそこまで高くはないのですが、
旗本の家来ということで
武士としての待遇を受け双方共に
win-winの関係であったそうです。

僕たちもトップにぶら下がるゴマ摺ではなく、
トップから信頼される味噌摺でありたいですね。