幕臣の給料形態
こんにちは。
今回は幕臣達のお給料に
焦点を当てたいと思います。
大名になると自分の知行地から取れる米を
徴収しやり繰りをしますが、
知行地を持たない多くの旗本や御家人達は
幕府の米蔵から米を支給されていました。
その支給される米のことを
『切米・扶持米』といいます。
切米とは手取り額を『◯俵』と表し、
2、5、10月の年に3回支給される給料です。
1俵は3斗5升(約63ℓ)で
知行地1石から取れる年貢が1俵だったため
1俵=1石として考えられます。
扶持米とは手取り額を『◯人扶持』と表し、
一人一日玄米5合として、
その一年分1石8斗(5俵)が
支給される給料です。
例えば町奉行所同心は
基本給は『30俵2人扶持』だったそうで…
30俵=30石
2人扶持=10俵=10石
という事で40石の知行地を持つ者と
同程度であったことがわかります。
ただやはり知行地を持つ者の方が
格式は上と考えられていて
何かと冷遇される事もあったようです。
『切米』と『扶持米』
これを理解できるようになったら
より一層江戸時代を読み解くのも
楽しくなりますね。