お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

大奥の里帰り事情

こんにちは。


最近実家に帰りましたか?
仕事も休めなくて、なかなか帰れない!
という人も多いのではないでしょうか?

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今回は大奥勤めの女中達の里帰り事情について
書きたいと思います。

基本的に里帰りをする事や
身元引受人の宿元に帰ることを
『宿下がり』と言いますが、

この宿下がりができたのは、
大奥の裏方である御目見以下である者に
限られました。

勤務3年で6日…
6年で12日…
9年で16日…

3年ごとに暇が与えられ、
それ以降は何年勤めても
16日までだったそうです。

結構少ないですね。
今だったらブラック企業と言われるかもしれません。笑

でも、御目見得以上(将軍に会える者)は
もっと厳しいです。

なんと、基本的に宿下がりはできず、
まれに認められるくらい。

そして、その際は
お付きの者(部屋方の女中)が
片時も離れず付き添い、
とても窮屈であったそうです。 

極め付けは、将軍のお手がついた女中。
彼女達は子供ができたかどうかに関わらず、
一生城から出ることが許されませんでした。

生活は保障されていても
お城暮らしも楽ではなかったんですね。