寺子屋の一大イベント
こんにちは。
お江戸俥夫の大輔です。
今回も寺子屋ネタを書きます。
現代の学校では運動会、授業参観など
両親が参観できるイベントがあります。
同じように江戸時代の寺子屋にも
両親参観型のイベントはありました。
その中でも一大イベントが
『席書(せきがき)』です。
通常年に2回、4月と8月に行われるイベントで
師匠も寺子も正装をして、寺子屋の
門戸や障子も外して観覧席を設けました。
イベントの内容は師匠が順々に寺子を呼び出し
お題を手本を見ずに清書させて
それに成績を付けるというものです。
これは寺子にとってもは日頃の成果を
披露する機会であるし、
師匠にとっても指導力の高さを
公に披露する機会で共に一生懸命です。
大きな寺子屋にもなると
寺の本堂を借り切り、沢山の来賓を招いて
露店が一帯に立ち並び縁日さながらの
賑わいだったそうです。
今みたいに『受験』がない分、
こうしたイベントで地域全体で子供の成長を
見守る雰囲気がとっても素敵だなと思います。