ニセモノですが何か?
こんにちは。
お江戸俥夫の大輔です。
今でこそ『著作権』があるため
デザインや音楽を模倣すると
すぐに訴えられてしまいます。
しかし、江戸時代はそんなものは存在せず
比較的自由に作品の模倣が行われていました。
というわけで今回は江戸の贋作絵師達を
ご紹介します。
まずは『市川君圭(くんけい)』。
近江出身京都在住の絵師で
贋作を描きました。
続いては『東渓(とうけい)』。
の絵を描き、当時の画工鑑定に出すと『正筆』とされることが度々あったそうです。
中でも人気があったのが尾形光琳の贋作。
『松田ユウアン』、『依田如水』、
『下河辺玉水』、『大倉是水』といった
人物が知られています。
また狩野探信守道の門人『吉田百太郎守親』は
探幽、尚信、守景の偽物を作りました。
特に百太郎が描く探幽の作品は、木挽町狩野家
で『真筆』と極められていたようです。
贅沢や政治批判に関しては、
厳しい規制があった江戸時代ですが
贋作に関しては現代より江戸時代の方が
自由だったんですね。
そんな時代もアリかもしれません。