お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

箸で家を建て糞で壁を塗る!??

こんにちは。


お江戸夫の大輔です。

江戸っ子の気質と言えば、
『細かいことはきにしない』。

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では、なぜこのような気質が
江戸で育ったのでしょうか?

それは『火事』にあると
言われています。

『喧嘩と火事は江戸の華』
と言われるほど江戸は火事の多い街で
江戸時代には数え切れないほどの
火事が起こりました。

江戸の三大大火と言われる
明暦の大火では10万人もの死者が出ていて
目黒行人坂の大火では1万4700人、
丙寅の大火では1200人ほどだそうです。

そして当時の消火方法は
『破壊消防』で周辺の家を壊して
火が広がるのを防ぎました。

そのため、江戸市内の家はとっても粗末で
『箸で家を建て糞で壁を塗るとは、
江戸小屋のこと』
と揶揄されるほどでした。

みんな家が火事で壊されてもいいと
思っていたわけです。

それ故に今みたいに
家具をどうするか?
部屋のレイアウトがどうだ?
なんて細かいこだわりはなかったのです。

この火事に対する考えが
江戸っ子気質の一つである
『細かいことは気にしない』
を生んだと言われています。

少々荒っぽいですが、
僕はそんな江戸っ子気質が潔くて好きです。