お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

江戸の”モテる男”が密かにやっている事

「かっこいい男になる」

 

これはどの時代をみても

男達の永遠のテーマです。

 

今回は特に江戸時代中期以降の

町人達のが持つ

「かっこいい男」とは何か?

に迫りたいと思います。

 

この記事を読むことで

気になる女子をキュンとさせる事が

できるかもしれません。

 

江戸時代中期頃より、

江戸のモテる町人達が

最も大切にした美意識は

「粋」です。

 

粋とは、総合力です。

 

率いるグループに対する統率力や資金力

目下の者への包容力

仕事や事件での「情」を含む判断力

 

これらはもちろん大切な要素ですが、

最も大切なのは

これらをいかに見せず

でも、さりげなく見せるか?です。

 

例えると

雨宿りをしている女性に対して

「雨ですねぇ」と話し掛けるのではなく

何も言わず傘を差し出して、その場を立ち去る感じです。

 

そう考えると

となりのトトロ」のかんた君は

粋な男です。

 

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あっ、でも、くれぐれも

見ず知らずの女性にはやらないようにしてください。

 

粋どころか恐怖です。笑

 

だ、だれあの人??傘に隠しカメラでも仕込まれてる?

みたいな気持ち悪さが出てしまいます。

 

 

さて、話を戻します。

江戸時代、町人達から「粋」の代名詞的存在だったのが、

花川戸助六」です。

 

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十二代目市川團十郎2014年2月19日発売号 演劇出版社参照)

 

助六所縁江戸櫻」という演目の主役で、

揚巻という懇意にしている花魁と

その揚巻を狙う髭の意休という敵役との

やりとりを描いた歌舞伎の代表作です。

 

江戸っ子達にとって

花川戸助六は粋の塊でして、

江戸っ子達は助六のファッションを

積極的に取り入れました。

 

ポイントを4つにまとめましたので、

是非ファッションの参考にしてみてください。

 

1、ベースは渋い色

助六は黒羽二重の着流しをしています。

 

江戸っ子達は黒や茶、紺などの渋い色を好みました。

 

2、勝負色

頭に紫の鉢巻を巻いています。

 

今も勝負下着と呼ばれる攻めの色の下着を身につけたりしますが、

江戸時代も意中の人を落とす時に

ワンポイントとして勝負色を身につけていたそうです。

 

特に男性は紫、女性は紅色でした。

 

3、こだわりの裏地

こだわりの紅絹の裏地です。

江戸っ子のオシャレは常にさり気なくです。

 

特に裏地へのこだわりは強く

裏地へのこだわりのない田舎侍は

「浅黄裏」と呼ばれ馬鹿にされました。

 

4、オシャレは足元から

桐の下駄を「タタン!!」と響かせて、

颯爽と現れる姿に江戸っ子達は惚れ惚れしました。

 

いかがでしたか?

心も見た目も粋な男を目指したいですね。

 

 

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