お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

寺子屋流子育て

こんにちは。


お江戸夫の大輔です。

あなたは子育てに関わったことはありますか?
親、教師はもちろん地域との関わりを含めて
子育てに関わった経験のある人も
多いのではないでしょうか?

子育てをする上で
もの凄くデリケートな事は『叱る』こと
だと思います。

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よく『叱る』ことと『怒る』ことは
違うと言います。 

頭ごなしに子供を否定してはいけないし
でも言わなくてはならない事も
言わなきゃいけない。

うーむ、とっても難しい。

では江戸時代はどうやって子育てを
したのでしょうか?

江戸時代の子供の学校である寺子屋では
『あやまり役』というのがいました。

師匠は悪い行いをした子に対して
泣くまで、いや泣いても叱り続け
終いには『二度と来るな!』と言って、
子供を寺子屋から追い返しだそうです。

凄いスパルタです…。
でもここからが肝心。

これに対して頃合いを見計り
子供の親だけではなく、師匠の妻や
近所の老人などまで子供と一緒に
師匠に謝罪しに行きました。

この親達の役割が『あやまり役』です。

必死な子供に対して
親や師匠、師匠の妻、近所の人達は
十分この事をわきまえていて
必ず一緒に謝罪して子供は許されました。

当然ここまでしてもらったわけですから
子供も深く反省をしたようです。

このように江戸時代は地域との繋がりが強く
皆んなで子育てをしようという意識が
強くありました。

江戸から学ぶべき子育ても
たくさんありそうですね。