大晦日にキツネが向かう先
こんにちは。
お江戸車夫の大輔です。
まずこちらの浮世絵をご覧ください。
これは歌川広重による名所江戸百景の一つ
「王子装束ゑの木大晦日の狐火」です。
大晦日の夜になると、関東の稲荷総司である王子稲荷神社の元に
関八州の狐達が集まってくるという伝承が古くからあります。
その際、狐達はその付近にある古い榎の近くで衣装を直し王子稲荷にお参りをしたそうで
この浮世絵はその榎に集まる狐達を描いています。
地元の人たちは、その榎に集まった狐の数で翌年の豊凶を占ったそうです。
そんな伝承が、近年復活し今回で26回目を迎えようとしています。
参加者たちは大晦日、各々狐のメイクを施して
装束稲荷神社から王子稲荷神社まで行列をします。
装束稲荷神社
王子稲荷神社
遊び心を交えて、大切な伝統を継承していく
その心がとても素敵だと思います。
ものすごく見に行きたい気持ちが山々なのですが、
僕はちょっとお仕事で見にいけなそうです。
今年の大晦日、もしどなたか行かれる方がいたら感想などいただけると嬉しいです。