お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

江戸文化歴史検定関連

不浄門から生きて出た者

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。大手門、半蔵門、坂下門、桜田門などなど天下の江戸城には様々な門があります。その中で通称『不浄門(ふじょうもん)』と呼ばれ、死者や罪人を城から出す門がありました。その門は『平川門』です。将軍様の居場所である…

幻の作品

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回から数回に渡り赤穂事件を取り上げたいと思います。赤穂事件は浅野内匠頭の吉良上野介に対する刃傷事件を皮切りに始まった出来事です。事件後、浅野は即日切腹だったのに対して、喧嘩両成敗の時代に吉良は何のお咎め…

坂本龍馬にトドメを刺したのは…

こんにちは。 お江戸俥夫の大輔です。 未だ謎多き坂本龍馬暗殺の真犯人。 しかし確定とは言えないが、 それに関わったとして有力な人物がいます。 その男の名は『佐々木只三郎』です。 会津藩士の只三郎は 会津藩預かりの浪士組(後の新撰組)の 浪士取締並…

仇討ちの剣豪

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。武士の美学の一つとして、『仇討ち』があります。その中で『江戸の三大仇討ち』として、『伊賀越えの仇討ち』、『赤穂事件』、『護持院ヶ原の仇討ち』が挙げられます。今回は、その三大仇討ちに関わった剣の達人をそれぞ…

巌流島の決闘の陰の立役者

こんにちは。 お江戸俥夫の大輔です。 『巌流島の決闘』 歴史通のあなたならよくご存知の方でしょう。 宮本武蔵が豊前国小倉(現在の福岡県小倉)の 剣の達人佐々木小次郎に決闘を挑んだ話です。 内容は武蔵が当日決闘の予定時間より 約2時間も遅れて来たこ…

江戸の怖い迷信

こんにちは。 お江戸俥夫の大輔です。 『丙午(ひのえうま)の年』 って知ってますか? この年は60年に一度訪れる年で 近年でいうと西暦1906年、1966年、 次は2026年に当たります。 今でこそ迷信ですが、 江戸時代、この年に生まれた人は 偏見の目を浴びせら…

寺子屋の一大イベント

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回も寺子屋ネタを書きます。現代の学校では運動会、授業参観など両親が参観できるイベントがあります。同じように江戸時代の寺子屋にも両親参観型のイベントはありました。その中でも一大イベントが『席書(せきがき)…

佃島の漁師達

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。隅田川河口付近に『佃島』という地名があります。ここは江戸幕府開府から9年後に徳川家康が摂津国佃村(大阪の佃町)から名主森孫右衛門が漁師32名を連れてきて佃島に住まわせたのが始まりです。佃村の漁師と家康との関わ…

江戸っ子大好き初物食い♫

こんにちは。 お江戸俥夫の大輔です。 江戸っ子が大好きなものといえば『初物』。 それは『初物七五日』という諺もあり、 初物を食べると七五日寿命が延びる と言われていたほど…。 その中でも初物の代表格と言えば『初鰹』。 4月頃に取れ、初鰹ピークの天明…

江戸の高級料亭『八百善』

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回は江戸の高級料亭『八百善(やおぜん)』の主人である『栗山善四郎(ぜんしろう)』にフォーカスを当てます。善四郎はもちろん料理人としての評判は江戸ナンバーワンと言われていましたが、八百善が江戸の超有名高級…

江戸商人達の商売繁昌の工夫

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。商売繁昌の秘訣の一つとして『いかに興味をそそるか』が挙げられます。今で言えば興味をそそるCMやHP、江戸時代で言えば店の『看板』や『暖簾』ではないでしょうか?今回は江戸時代の看板と暖簾について書きます。とは言…

We ♡ 江戸前!

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。あなたは食材を選ぶ時、それが採れた地域を気にしますか?現代では特に京野菜、鎌倉野菜、十勝産大豆、秋田こまち、などがブランド力のある地域として知られています。では、江戸時代に人から脚光を浴びるブランド力を持…

酒呑み合戦

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。あなたは大酒飲みですかー?男性なら特に一度はどれだけ飲めるか、競ったことがある人も多いのではないのでしょうか?実はそんな競い合いは江戸時代にもありました。有名なのは文政12(1815)年の千住宿で行われた酒合戦…

江戸で食う肉!

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。あなたは『肉』好きですか?焼肉、ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、豚カツ、、、どれも大好きなものばかりです。しかし、江戸時代は肉食禁忌の意識が高くあまり公に肉食ができませんでした。肉なしの食事、なかなか想…

上水道造りの功労者は実は…

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回は江戸の上水道造りに貢献した影の功労者の紹介をします。その人物は『大久保忠行(ただゆき)』。それまでの江戸橋綺麗な水が入って来ない場所でした。忠行は幕府の名を受け井の頭の池から流れる川を目白台下(現文…

柳生の家紋は実は…

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。この家紋見たことありますか?この家紋は江戸時代初期、徳川家康に見出されて100石の下級武士から1万2500石の大名にのし上がった剣豪柳生一族の『柳生笠』です。今でこそ柳生の家紋になった柳生笠ですが、『二階笠』とい…

歴代最速??の未亡人

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。未亡人。それは夫に先立たれてしまった女性の事をさしますが、歴代最速??で未亡人になってしまった女性がいます。その女性は『八十宮(やそのみや)』です。記録は婚約が1歳半の時、未亡人になったのが3歳の時です。父…

寺子屋流子育て

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。あなたは子育てに関わったことはありますか?親、教師はもちろん地域との関わりを含めて子育てに関わった経験のある人も多いのではないでしょうか?子育てをする上でもの凄くデリケートな事は『叱る』ことだと思います。…

将軍になれなかった男

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。将軍になれた人もいればなれなかった人もいる。将軍になれて良かったこともあれば、なれなくて良かったこともあるかもしれない。今回は将軍家の血統を持ちながら『将軍になれなかった男』を書きます。その男の名は『松平…

悲運の綱吉ブレーン達

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。将軍の手足となって政治を動かしたのが、大老、老中、側用人といった役職の人ですが、表舞台で活躍する花形的な存在でありながら、実は多くの苦労も抱えていました。今回は、悲運の綱吉ブレーン達について書きます。まず…

グレてしまった徳川の息子達

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回は徳川家という高潔な血筋を持ちながらも(持つが故?)身を崩してしまった人物を紹介します。まずは徳川家康の六男忠輝(ただてる)。忠輝は母親の身分が卑しかったせいか(容姿が醜かったせいともいわれる)捨て子…

家康の息子自慢

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回は徳川家康の自慢の息子達を紹介します。家康には11人の息子達がいますが彼らを産ませた者も含め側室の数はなんと19人!!天下を治めた男は違いますね。ちなみに正室は二人いましたが、子供はいませんでした。まずは…

江戸三大道場

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。江戸と言えば武士の町。武士と言えば剣術。ということで今回は剣術を磨く道場。そしてそのトップクラスに君臨した江戸三大道場について書きます。江戸三大道場とは、桃井春蔵の士学館千葉周作の玄武館斎藤弥九郎の練兵館…

Oh my 年貢!

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回は『幕府にとっては大切な収入源』、『村人にとっては悩みの種』である『年貢』について書きます。領主は村人達の生活を維持する『責任』を持ちその見返りとして村人達は年貢を払う『義務』を持ちます。年貢をどれだ…

謎の蘭学者

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。あなたは『志筑忠雄(しづきただお)』という人物をご存知ですか?18世紀後半にかけて活躍した蘭学者の一人で、オランダ語の通訳士として活躍したが若くして隠居し、オランダ書籍の翻訳に没頭する人生を送っています。そ…

落語の始祖

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回は、落語の歴史に迫ります。落語の始祖と言われているのが、『鹿野武左衛門(しかのぶざえもん)』です。武左衛門は天和〜元禄期(17世紀前後)に活躍した落語家で、富裕層の町人や武家の座敷で活動をしました。しか…

お江戸の大手出版社

こんにちは。 お江戸俥夫の大輔です。 前回に引き続き本の話です。 今、本の出版を手がける会社といえば 講談社、小学館、角川書店などが メジャーなところでしょうか。 実は江戸時代にも今と同じように メジャー出版社がありました。 有名所を挙げるとした…

江戸庶民の読書

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。皆さん、読書してますか?読書本として小説を読む人も多いと思いますが江戸時代にも江戸版小説と言えるものがありました。その一つが『草双紙(くさぞうし)』です。草双紙と一言で言っても時代ごとで内容は違います。延…

芭蕉先生!

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。〜古池や 蛙飛び込む 水の音〜松尾芭蕉の有名な俳句です。芭蕉は江戸を拠点に置きながら畿内や奥州など各地を旅しながら自らの俳諧を高めていった人物です。宝井其角や服部嵐雪といった蕉門十哲と呼ばれる門徒達を抱えな…

輝くお江戸の女性絵師

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回は江戸の女性絵師達を取り上げます。女性の社会進出がまだまだのこの時代に男性絵師とは違う持ち味で力強く生き抜いた女性達です。とは言っても、天保期に発行された画人伝に挙げられた280名の絵師の中で女性は22人と…