お江戸の学校

江戸検1級を取って学んだ「江戸の歩き方」「偉人達の生き様」を紹介します。歴史好きはもちろん、歴史が苦手な人にも楽しくわかりやすくお伝えします。

江戸文化歴史検定関連

お江戸のスゴ腕絵師

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。今回は、琳派と呼ばれる画風を立ち上げた『尾形光琳』について書きます。彼の有名な作品として『燕子花図屏風』『紅白梅図屏風』などがあります。江戸時代に名を成した天才画家の一人です。この男なかなかの只者ではあり…

日本人なら煎茶でしょ。

こんにちは。お江戸俥夫の大輔です。日本人なら『煎茶』飲みますよね。朝の一杯が体を目覚めさせ、休憩の一杯が僕たちに癒しを与えてくれます。では、日本人は煎茶をいつから飲んでいるのでしょうか?それは江戸時代初期に黄檗宗の隠元和尚が中国から伝えて…

お江戸のパフォーマー

こんにちは。 お江戸俥夫の大輔です。 お江戸の歓楽街である浅草や両国には 行き交う人たちの注目を集める パフォーマー達がたくさんいました。 例えば曲独楽、曲馬、足芸、仕方噺など。 今回はその中でも特に名高い? 三名を取り上げます。 まずは、『早竹…

罰当たりなこと

こんにちは。今回は少し罰当たりなことを書きます。寺社の副収入についてです。仏神を尊ぶ寺社は商売とは無縁!と思いきや、やはりお金は大切で、江戸時代の事から自社の存続と繁栄のため金儲けをちゃっかりしていました。その一つが『ご開帳』。お寺の秘仏…

お江戸のキューピット役

こんにちは。 最近素敵な異性に出会いましたか? なんだか最近世間では SNSやアプリを使って 好みの異性に出会う事が 簡単になってきたように思えます。 江戸時代なんか大変です。 SNSなんてないので、 当然のように出会えるチャンスも 少ないです。 まして…

江戸の椋鳥達

こんにちは。椋鳥(むくどり)と 人に呼ばるる 寒さかな突然ですが、小林一茶の俳句を詠んでみました。これは信濃国の農家出身の一茶が、冬場に出稼ぎへ江戸へ向かう際、周りから椋鳥と嘲られ身も心も寒い思いをした様子を描いたものです。江戸の人々は、農…

大店での里帰り事情

こんにちは。以前、大奥の里帰り事情を書きました。http://oedonogakko.hatenadiary.com/entry/2018/03/26/071219今回は大店の奉公人の里帰り事情を書きます。当時、白木屋や越後屋など江戸にある大店はほとんどが上方から進出してきた店で、そこに勤める奉…

新入社員のキャリアパス ver.江戸

こんにちは。4月がやってきました。学生達は進級し会社にも沢山の新入社員が入ってくる時期だと思います。期待や不安に胸を膨らませているところだと思いますが、江戸の大店の奉公人達は一体どんなキャリアステップを踏んでいったのでしょうか?今回はそこに…

江戸の不動産売買

こんにちは。あなたの家は今いくらですか?売ることはないにしろ、価値は高く持っておきたいですよね?これは江戸時代も共通で江戸のほとんどの町屋敷は売買可能でその時々によって価格が変動しました。売買の際に作成された証文を『沽券(こけん)』といい…

愛の平蔵!?

こんにちは。今回は『人足寄場(にんそくよせば)』について書きます。江戸時代、罪を犯した者は町奉行所で裁かれ、小伝馬町の牢獄に入りました。そして、刑を終え社会復帰に向け受刑者達を収容させたのが今回取り上げる『人足寄場』です。隅田川沿いの石川…

お江戸大工事

こんにちは。徳川家康が江戸に入府してからの江戸(東京)と入府する前の江戸は驚くほど違うってご存知でしたか?まず利根川。今は千葉県と茨城県の県境の辺りに河口がありますが、昔は江戸の方に流れていました。そして日比谷。今は大都会ですが昔は入江で…

上方から江戸への下りモノ

こんにちは。現在日本の流行文化商業の中心は東京にあります。地方の人達は一度は『上京』という言葉に憧れたのではないでしょうか?しかし、江戸時代初期、日本の中心都市は江戸に移りましたが商業や文化はまだまだ京都や大阪といった上方が中心でした。そ…

江戸の厄介者

こんにちは。あなたは厄介者ですか?いきなりすみません。笑真面目に生きている方なら厄介者ではないですね。なぜこんなこと聞いたかというと江戸時代は旗本や御家人の長男以外の息子は皆んな『厄介』と呼ばれていたからです。今で言うなら会社などの組織の…

お江戸の家政指南書

こんにちは。家計のやり繰りって大変ですよね。特に安月給だったり、家族が多かったり、状況によって事情は色々…。江戸時代も様々なしきたりや儀礼があったり家来や奉公人のお給料だったり、皆それぞれ苦労があったようです。身分も高くない下級武士ならなお…

幕臣の再就職事情

こんにちは。あなたは無職になったことありますか?あるとしたら、気楽になりましたか?不安になりましたか?人それぞれ色々な事情があると思います。実は江戸城の幕臣達も事情により無役にされることがありました。今回は江戸時代の再就職事情について書き…

旗本のキャリアパス

こんにちは。今回は将軍御目見以上である旗本の就職からのキャリアパスを書きます。全ては『御番入』といわれる将軍直属の常備軍に編入されるところから始まります。常備軍は『五番方』といって大番、書院番、小姓番、新番、小十人組があり、旗本の多くはこ…

幕臣の給料形態

こんにちは。今回は幕臣達のお給料に焦点を当てたいと思います。大名になると自分の知行地から取れる米を徴収しやり繰りをしますが、知行地を持たない多くの旗本や御家人達は幕府の米蔵から米を支給されていました。その支給される米のことを『切米・扶持米…

大奥の里帰り事情

こんにちは。最近実家に帰りましたか?仕事も休めなくて、なかなか帰れない!という人も多いのではないでしょうか?今回は大奥勤めの女中達の里帰り事情について書きたいと思います。基本的に里帰りをする事や身元引受人の宿元に帰ることを『宿下がり』と言…

将軍の食事は贅沢?

こんにちは。今回は将軍の食事について書きます。きっと天下の将軍は食事も大層良いものを食べていたのだろうと思いがちですが実際は全くの真逆でした。朝食は一汁一菜夕食は9品ほど出ましたが、2品程度しか手をつけなかったそうです。ご飯も蒸飯(むしいい…

下馬!

こんにちは。今回は『下馬』について書きます。下馬とは城や寺など神聖な領域や格式高い場所に入る時、乗ってきた馬から降り徒歩で中へ入ることを言います。特に江戸城に関しては明確に制限されていました。江戸城本丸に入るためには大きく3つの門があり、そ…

次期将軍の元服

こんにちは。今回は次期将軍候補の元服について書きます。元服とは今でいう男性の成人式のようなもので、当時は一般に元服は数え17歳前後で今よりも少し早くおとな扱いをされました。しかし、次期将軍候補の場合はさらに少し早めに行われていたようです。な…

将軍のスパイ

こんにちは。 表向きは地味な仕事。 でも、本当は裏で情報を巧みに 入手するスパイ。 そんな、まるで映画の中の世界のような 仕事をしていた幕府勤の仕事がありました。 それは、 『御庭番(おにわばん)』 八代目吉宗の時に設けられた 大奥勤務の用人です。…

火事から人々を守る江戸のヒーロー

こんにちは。喧嘩と火事は江戸の華ということで今回焦点を当てるのは町火消。町火消達は時代劇でも有名な大岡越前こと大岡忠相のもとで整備が進められたシステムです。享保5年には『いろは四十七組』と『本所深川十六組』が組織され、江戸城を含め町全体の消…

胡麻摺と味噌摺

こんにちは。あなたの周りにゴマ摺をする人はいますか?ゴマ摺と聞くと『使えない人』を連想しますが、江戸時代には『味噌摺用人』がいました。主人の言うことは味噌摺までもやる用人という事でこの名が付いています。彼らはなかなか使えます。味噌摺用人は…

玉の輿

こんにちは。女性であれば一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?『玉の輿』今回はその『玉の輿』の由来になった『お玉さん』を紹介したいと思います。お玉さんは京都の八百屋の娘として生まれます。決して豊かではありませんが、細々と幸せに暮らし…

驚くべき職種 第二弾

こんにちは。今回は『驚くべき職種第二弾』ということで紹介するのは…『公儀御様御用(こうぎおためしごよう)』です!!この仕事は、将軍家の刀剣の試し斬りを処刑者の死体で行う役です。現代の感覚で考えるとなんとも精神的に過酷で残酷な仕事でしょうか……

江戸の美人が多い町決定戦

こんにちは。今回は『江戸の美人が多い町決定戦』をしたいと思います。使う材料は明和期に『大江戸の三美人』と謳われた三人とその後喜多川歌麿によって描かれた『寛政の三美人』です。まずは明和期の三美人から見ていきましょう。一人目はお仙さん。明和の…

将軍様の娯楽

こんにちは。囲碁は好きですか?正直僕はあまりやったことないですが、当時囲碁は庶民から将軍までが楽しめる一大娯楽の一つだったようです。特に初代の家康が囲碁を好み、有力棋士に扶持(給料)を与え碁所というものに任命しました。10代の家治に限っては…

仇討ちの世界観

こんにちは。お江戸の一大スキャンダルといえば、『仇討ち』です。「仮名手本忠臣蔵 夜討人数ノ内 堀辺弥津兵衛 堀辺弥次兵衛肖像」歌川国貞画赤穂浪士の忠臣蔵を始めとして、伊賀越えの仇討ちなど江戸時代には、仇を討った者達を称賛する文化がありました。…

蔵前の富豪達

こんにちは。浅草から少し南に隅田川を下っていくと『蔵前』という地名の街があります。ここは、江戸時代幕府の米蔵があり、各地から集めた米を旗本や御家人など幕府勤の人達に給料として分配するために保管していたそうです。米蔵の前にある街だから『蔵前…